2019年3月16日 (土)

新規サイト開設のお知らせと簡単な報告

このたび、雑誌『SOGI』(表現文化社刊。2016年休刊)のホームページとブログ「碑文谷創のはざまの日々」(ココログ)を併せ継承し、
新規に名称を「碑文谷創事務所」ホームページと改め、開設しました。

https://hajime-himonya.com/

 

雑誌『SOGI』は25年半にわたって刊行しましたが2016年に休刊。
その後もホームページをそのまま維持してきましたが、2年以上経過しましたので、碑文谷創個人のホームページとして改装することとしました。

但し、形式は改めましたが、これまでのホームページの内容はそのまま継承しており、従来通りご利用いただけます。
掲載記事は、雑誌『SOGI』に書いた当時のままであることはご了解ください。

改装にあたりブログ「碑文谷創のはざまの日々」(ココログ)も新規サイトの「投稿」として統合しました。
しばらくはココログを維持していきますが、過去記事はすべて新規サイトでご覧いただけます。

今後の新規投稿は新規サイトで行ってまいりますので、ココログを登録いただいていた方々は今後は新規サイト
https://hajime-himonya.com/

 

に登録を変更いただきますようお願いいたします。

私個人としては1月で73歳となりました。
当初は「書く人間」としての最終を65歳と見込んでおりました。
年齢的に理解力、理解する幅等さまざまな点で衰えがあるかと思いますが(事実、原稿を書く速度は60歳時点を100とすれば15程度まで遅くなっています)、今しばらく継続していくつもりです。

「話す」仕事は、3年前の事務所閉鎖で激減しましたが、変わらずサポートしてくださる方々のおかげで継続させていただいています。
おかげさまで準備に時間を費やすことが可能になったため、講演はすべてPowerPointで資料を用意(重なる内容の流用はありますが)しています。
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分で2025枚程度、120分で3035枚程度用意するのが通例です。
滑舌がいっそう悪くなり、聴き取りにくくなっているのを、資料で補い、誤解を避けようという作戦でもあります。
学生さんには資料をたくさん渡すので、試験前にはうんざりされています。

健康状態はおおむね良好です。
高血圧、鬱、不眠等がありますので薬は異常に多く服用していて「薬中」気味ではありますが、3年前よりは大幅に改善しています。
但し体力は衰えがみられ、疲れやすくはなっていますが、年齢からいえば当然のことです。講演時は原則として立ったままですが、最近は坐って行うこともあるようになりました。


いつまでできるかはわかりませんし、年齢的に「覚悟」を述べることのあてのなさは承知しておりますので、「しばらく」としか申せませんが、新しいサイトを主戦場として書き続けさせていただくことをお知らせさせていただきます。
変わらず叱咤激励をいただければ幸いです。

2019
316
碑文谷 創

2019年2月17日 (日)

民衆にとっての「墓」の変遷

■まず、告知

2
26日(火)19時~20時半
日比谷カレッジで講演する。(東京・日比谷公園にある日比谷図書文化館)
タイトルは「民衆にとっての『墓』の変遷―葬送の原点を探る」
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20190226-post_121/


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分で日本の「墓」について古代から現代までを喋るという無謀な試みである。
解釈が難しいところもあるのでツッコミどころ満載であろう。

だが、これからの問題を整理するうえで、墓を歴史的に振り返っておくことも大切ではないか、という問題意識からきている。

Epson197

PowerPoint
で今のところ33枚。
1
枚を3分弱で進めなければならない。
ロートルにとってはスピード、体力も心配である。

 12月以来、講演では疲労度が高くなっている。
また、情報処理能力にも自分では気がつかない衰えがあるだろう。

■墓についての用語の混乱

先日(27日)、フジテレビのノンストップに出演した。
告知をしなかったのは直前まで担当者とのやり取りが決着しないため、出るか出ないか未定だったことによる。

打ち合わせしていて話が合わなかった点は、おそらく多くの人が誤解しがちな点なのであろう。

①「墳墓」と「墓地」
「墓」と言うが、それが「墳墓」を意味するのか「墓地」を意味するのか、はたまた混同しているのか。

墓地埋葬法2条には
4 この法律で「墳墓」とは、死体を埋葬し、又は焼骨を埋蔵する施設をいう。

 5 この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事(市又は特別区にあつては、市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けた区域をいう。

 6 この法律で「納骨堂」とは、他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいう。


「共同墓」「合同墓」は、しばしば「永代供養墓」「合葬墓」と同じことを意味して用いられる。
だが「共同墓」と「共同墓地」は全く異なる概念である。
これがわかっていないと話が混乱する。

②法律的に定義されていない用語
上記の「墳墓」「墓地」「納骨堂」は墓地埋葬法の最初に定義されているが、「共同墓」「合同墓」「合祀墓」「永代供養墓」「合葬墓」は定義されていないので、かなり解釈の幅がある用語である。
また個々を見ると、「墳墓」とされているものばかりではなく「納骨堂」に分類されているものもある。

昔「合祀墓」と言われたものには、その合祀されている塔に遺骨が合わせて納められているものもあれば、名前は刻まれているが遺骨は納められていないものもある。
戦死者、戦争被害者の合祀塔、合祀墓にはその2種類がある。
だから墓地埋葬法上の「墳墓」とすべきか墓地埋葬法に該当しない「供養塔」とすべきか、個々によって異なる。

江戸時代の墓に複数の者の名が刻まれた墓があるが、複数の遺骨が埋蔵されたものもあるし、埋蔵されているのは1名でその他は供養のために刻印されたものもある。

③「永代供養」と「永代供養墓」
おそらく江戸期から寺墓地に入った人に跡継ぎがいないなどで寺に「永代供養」を申込む例はあったものと思われるが、これと「永代供養墓」は同じではない。
「永代供養」は墓の永続性を保証するものではなく、寺に位牌を納め、死者の霊を永代に供養する、毎日寺側で諸霊の供養を行うことを意味し、墓自体は跡継ぎがいなくなれば改葬されることもある。

「永代供養墓」とは、1980年代の半ばから誕生した比較的新しい墓の概念。
跡継ぎの有無に関係なく、寺または墓地が続く限り墓を管理し、供養するもの。
但し、遺骨は個区画で最初は納め、13回忌や33回忌をもって合葬区画に合葬するタイプと最初から合葬区画に合葬するタイプとがあり、同じ永代供養墓でも最初個別区画に納めるか、最初から合葬するか選択できるものがある。

④「永代供養墓」と「合葬墓」
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年代に「霊園ブーム」が大都市周辺で発生した際に、霊園の一部が強気になって「子のいない人」「未婚・離婚の女性」等、跡継ぎのいない人に墓を売らないということがあり、墓システムの硬直化が指摘された。
そこで出てきたのが「誰もが差別されずに弔われる権利がある」という理念で登場したのが「永代供養墓」であった。

東京・巣鴨の「もやいの碑」は寺院経営とはいえ宗旨を問わない民間霊園にあって、しかも市民同士が共に守っていくという理念であったので「合葬墓」と称した。

 

 永代供養墓がテレビ、新聞、雑誌で人気となると、公営墓地もその需要に応えるべく乗り出す。
但し公営墓地は永続的に管理できても、寺のように「供養」を墓地が主体になっては行えないので、「合葬式墓地」「合葬墓」と称すようになった。
公営墓地の合葬墓にも最初の一定期間は遺骨を個区画に納め、その後に合葬するタイプと最初から合葬するタイプとがある。

公営墓地の合葬墓の使用料は330万円程度であるが、35万円程度は最初から合葬するタイプが多い。
他方、寺や民間霊園の永代供養墓、合葬墓でも35万円程度のものは最初から合葬タイプのものである。

 

 寺の永代供養墓の使用料が50100万円程度のものには2つあり、単に高いところと、将来的維持のための基金を見込んでいるところとがある。

大阪や東京で内容的には永代供養墓と等しい大規模納骨堂が今大々的に売り出しているが、将来的な維持経費を基金化しているのかどうかが問われる。

「安い」「高い」というのは5万円が安くて90万円が高い、とは単純にはけっして言えない。
遺骨処分を考えているならば金額が安いのがいいだろうが、将来的に託すのであるならば安いことだけではなく信頼をコストとして考えるべきだろう。


 

 テレビでの問題は「公営墓地の合葬墓は安くて安心で人気になっている」という基調で番組を作成しようとする担当者と選択には幅があり、寺の永代供養墓にもいいところはあるよ、と考える私との間で台本作成は最後までゴタゴタした。
せっかく取材協力してくださった功徳院の松島龍戒住職にはご迷惑をおかけした。
公営の合葬墓主体に進めたい番組側の意向でカットになった。
私にとっては残念だった。


番組作成者は概念を決めつけがちだが、現実は違うことを知っている者としてそうは言えない、という不毛なやり取りが繰り返された。
最後は相互に妥協して20分の生番組が流された。

テレビも週刊誌のコメントも揉めて疲れるのが毎回のパターン。
取材にはオープンでいたいが、疲れて後味が悪いのも事実だ。

 

2019年1月 2日 (水)

『葬儀概論』四訂3刷完成の報告

2019年 明けましておめでとうございます。

年齢なりに落ち着いた新年を迎えています。
年末に小中で同級生だった友人が死亡したという報せを受けました。
年々同級生が欠けていきます。
自分の順番がいつきても特別なことではない、という心境です。

まだ頭が動いているうちに次代へ残すものを、と今年は少しまとまった作業を、と考えています。
詰めた作業は無理なので、ゆっくり時間をかけて取り組む予定です。

ご報告です。

1月10日付けでライフワークとなった『葬儀概論』の四訂3刷が発行となります。

初版:1996年4月
改訂:2003年5月
三訂:2011年6月
四訂:2017年4月

と大幅な改訂を積み重ねてきました。

今回は四訂版の中でも小さな部分の修正に留めています。
主なものは昨年7月の「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律」(相続法の改正)の成立を受けたものです。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00222.html

葬儀概論は大幅な改訂は過去3回行ってきましたが、法令の改正等で毎年部分的な修正を行っています。
(最新版の見分け方は、タイトルの上に「四訂」とあり、背の最下部に「3刷」を示すローマ数字「Ⅲ」が入っています。下の背の写真をご覧ください。)

2017年の四訂版以降の変更については、3月(2019年)発行予定の
『解題 葬儀概論』の改訂2刷の巻末にまとめています。
(増補三訂版をお持ちの方はこれでそれ以降の主な変更を知ることができます。)
※メールで私にお問い合わせいただければお送りすることもできます。


葬送分野についてはそれなりのレベルでまとまった書物としては唯一のものなはずです。
きちんと学ぼうとしている関心がある方は葬祭ディレクター技能審査協会事務局までお問い合わせください。

2018年12月26日 (水)

年の瀬

暦とほとんど無縁に生きているので、きちんと本を読もうとし、少しずつやっているのだが、この暇人にも時々、結構「急に」いろんなことが飛び込んでくる。
そんなことをしていたら、このブログも放置状態になってしまった。

年の瀬は何かと慌ただしい。

ハカの問題を扱う機会が増えてきている。
日比谷公園にあった都立日比谷図書館が、今や千代田区立日比谷図書文化館となり、そこの日比谷カレッジで2月26日に話をすることになった。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20190226-post_121/


ハカは葬送と遺棄の間で揺れてきた。
ある人が「葬送」と言うのを「遺棄」だと難じる人もいる。
「遺棄」を「葬送」と言い切る人もいる。

法律で規制すべし、と大上段に宣う人もいる。
そこで学問とは無縁な私だが、といってもこの分野での学問の成果なんて近年ほとんど見るべきものはないのだが、私なりにちょっと整理してみようかな、と思っている。
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2018年12月 3日 (月)

小谷みどりプロデュース『没イチ メンズコレクション』

講演の準備のPowerPointつくりに追われたり、のんびりとしていたら、もう12月だ。

 師走というわけだ。

本日Facebookを開いたら、いつも「いい仕事をするなぁ」と感心している塚本優さんが
葬送ジャーナリスト塚本優の終活探訪記を更新していて、何と私が次に取り上げようとしていたことをモサモサしているうちに取り上げられてしまっていた。
9:小谷みどり氏に訊く「没イチ」の生き方と終活
配偶者との死別は一人暮らしスタートを意味する時代
https://seniorguide.jp/column/tsukamoto/1156181.html

先を越された、というより、単純に私がノロマだっただけなのだが…
まずは塚本さんの記事をご覧あれ。

私自身は、昨夜は何をしていたかというと、真宗大谷派(お東)と浄土真宗本願寺派(お西)の葬儀の違いと共通点を必死になって調べる、という地味な仕事に没頭していた。
その前は散骨、散骨場についての法解釈を整理し、各地の地方自治体の規制条例、ガイダンス一々について内容分析をしていた。
一つの作業に嵌まると他が見えなくなる、というのが私の病気だ。

没イチ メンズコレクション

塚本さんの記事にもあったが、
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東京・三田の弘法寺地下ホール
にて、
小谷みどりプロデュース「没イチ男性ファッションショー」
が開催される


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このロゴは、小谷さんがプロにデザインを依頼してできたもの。

当日は小谷さんの近作
『没イチ パートナーを亡くしてからの生き方』(新潮社)
https://www.amazon.co.jp/
没イチ-パートナーを亡くしてからの生き方-小谷-みどり
/dp/4103521317


Photo

にも原稿を書いている没イチ会の
59歳から79歳の男性会員がモデルになる。
バリバリのプロのファッションコーディネータが協力。

小谷さんによれば

「妻に先立たれ、引きこもりがちな没イチ男性に、少しでも気分を変えて、外へ出てみようという気持ちになってもらえるよう」
メチャメチャに刺激的な明るいファッションショーになるらしい。

きっとロックがガンガンと流れる中で行われるのじゃないかな?…というのは、私の期待半分の妄想である。


出演するモデルさんたち、小谷さんによれば
「ちなみに、モデルたちは引きこもりではないので、彼らの姿をみて、引きこもっている男性が、一歩踏み出す勇気を持ってくれたらいいな、と思っています。

 

「没イチ会」

小谷
さんによれば
「死んだ配偶者の分も、2倍人生を楽しむ使命を帯びた人の会」がテーマ。

NHK
のクローズアップ現代でも報じられた。

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3990/

 

小谷さんの本について書評を書くつもりであったが、本日もそれは後回し。

本が「面白い!」ことは保証しておきます。

私が「単独死」に代わって最近使っている「ひとり死」も小谷さんの造語。
「没イチ」も早速剽窃されているが、小谷さんの造語である。

小谷さん、12月をもって第一生命経済研究所主席研究員は退職。
2019
1月に50歳になることを契機に自らを大きく変える決意をした。

といっても立教大学、奈良女子大学等での教鞭活動、国内での講演活動も続ける。

小谷さんは従来から東南アジアで幅広く活動していた。
自身でも、もう長くフィリピンでは里親活動を続けている。

1
月には早速カンボジアに行き、現地の学歴のない女性の自立支援活動に取り掛かる。
小谷さん自ら食パン製作を指導し、パン屋さんを開業する。
これは小谷さんが私財を投じて行うもの。

 

129日のファッションショー、多くのマスコミの取材に期待。
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人席とそれほど広くはないが、興味のある人はぜひ行ってみてください。

«『現代用語の基礎知識2019』が出た

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